MoleTun(モールタン)とは? LANゲームをオンラインで遊べる無料のバーチャルLANツール
MoleTun(モールタン)は、ゲーマーのための無料バーチャルLANツールです。 インターネット越しに、あなたと友達を同じプライベートネットワークにまとめます。そのため「LANマルチ」や「ローカルネットワーク」対応のゲームなら、まるで全員が同じ部屋に集まっているかのように遊べます。やることは、ルームを作ってルームIDを送り、友達に参加してもらうだけ。ゲーム側からは全員が1つのLANにいるように見えます。ポート開放もルーターの設定もグローバルIPも不要で、ネットワークの知識もいりません。
このページはMoleTunの総まとめです。MoleTunとは何か、プレイヤー目線でどう動くのか、対応プラットフォームと対応ゲーム、公開ロビーの仕組み、料金プラン、そしてHamachi・ZeroTier・Radmin VPNなどとの違いまで、ひと通り解説します。
MoleTunとは?
名作マルチプレイゲームの多くは、もともと「LANパーティー」を前提に作られています。マイクラには「LANに公開」があり、テラリアやスターデューバレーはIPを指定して参加でき、Age of EmpiresやStarCraft、Warcraft IIIといった名作もLAN対戦でこそ真価を発揮します。ただし、こうしたモードは全員が同じ家のネットワークにいることが前提。隣の市に住む友達や、海外にいる友達はそこに入れません。
昔ながらの解決策は、自分でサーバーを立ててルーターのポートを開放することでした。ルーターの管理画面をいじり、固定IPを設定し、ファイアウォールのルールを書く……。しかも最近は、それすらうまくいかないことがよくあります。多くのプロバイダーが CGNAT(キャリアグレードNAT)を採用していて、そもそも開放するためのグローバルIPが割り当てられていないからです。
MoleTunはまったく別のアプローチを取ります。ルームに入ったプレイヤー同士の間に バーチャルLAN(仮想LAN) を作る ゲーム用LANツール です。各プレイヤーにはそのプライベートネットワーク上のアドレスが割り当てられ、ゲームからは普通の有線LANと同じように見えます。LANパーティーでできていたこと、つまりホストの自動検出、セッション一覧の表示、IP直接接続が、インターネット越しでもそのままできるようになります。
ひとことで言えば、MoleTunは友達と LANゲームをオンラインで遊ぶ ためのツールです。
- •無料で始められる – Freeプランなら2人ですぐに遊べます。
- •ポート開放不要 – ルーター側で開けるものは何もありません。
- •CGNATや二重NATでもOK – どちら側にもグローバルIPは必要ありません。
- •低遅延 – ネットワークが許す限り、プレイヤー同士をP2Pで直接つなぎます。
- •マルチプラットフォーム – Windows、macOS、Linux(Steam DeckやBazziteを含む)、Androidに対応。
MoleTunの仕組み(プレイヤー目線で)
ネットワークの知識はいりません。流れはこれだけです。
- •ルームを作る。 誰か1人がMoleTunを開いてルームを作成します。ルームには短いルームIDが付きます。
- •ルームIDを共有する。 LINEやDiscord、ショートメッセージなど、普段使っているもので友達に送ります。
- •友達が参加する。 MoleTunを開いてルームIDを入力すれば参加完了。友達は無料で参加でき、関係するのはルームを作った人のプランだけです。
- •遊ぶ。 これでルームの全員が同じバーチャルLANに入っています。ホストがゲームをLANモード(またはサーバー)で起動すれば、ほかのメンバーはゲーム内のLAN一覧から見つけるか、ホストのMoleTunアドレスに接続するだけです。
P2P直接接続で低遅延
MoleTunは可能な限りプレイヤー同士を P2P(ピアツーピア) でつなぎ、ゲームの通信をプレイヤーの端末から端末へ直接届けます。そのため遅延は低く、同じ2地点間で普通にオンライン対戦をしたときとほぼ同じ感覚で遊べることがほとんどです。ネットワークの事情で直接つながらない場合でも、近くのサーバーを経由した最適化された接続に切り替わるので、一緒に遊び続けられます。
流れるのはゲームの通信だけ、つながるのは自分のルームだけ
MoleTunは汎用のVPNではありません。Webサイトから見えるIPアドレスは変わりませんし、ブラウジングの通信を経由させることもなく、ネットワーク上の制限を回避するためのものでもありません。ルームのメンバーのためにプライベートなLANを作る、ただそれだけのツールです。Web閲覧や動画視聴、ほかのアプリはこれまでどおり普段の回線をそのまま使います。
ポート開放不要・グローバルIPなし・CGNATでも動く
多くの人がMoleTunに乗り換えるいちばんの理由がこれです。従来のやり方でサーバーを立てるには、少なくとも誰か1人に次の条件がそろっている必要がありました。
- •グローバルIPv4アドレスがある
- •ルーターにアクセスしてポート開放(ポートフォワーディング)を設定できる
- •ゲームの通信を通すようにファイアウォールを設定できる
ところが、どれも満たせない人は少なくありません。モバイルWi-Fiやテザリング、学生寮やマンションの共用回線、多くの光回線・ホームルーター(5G)のプラン、そしてアジア・ヨーロッパ・中南米の多くのプロバイダーが CGNAT や 二重NAT を使っています。MoleTunなら誰もルーターに触る必要はありません。MoleTunアプリがインターネットにつながりさえすれば、ルームに参加できます。
詳しくは ポート開放なしで遊ぶ方法 と CGNAT環境でのゲームプレイ のガイドをご覧ください。
対応プラットフォーム
MoleTunは主要なデスクトップOSすべてとAndroidで動きます。
| プラットフォーム | 補足 |
|---|---|
| Windows | Windows 10・11対応、ワンクリックでインストール。Windowsセットアップガイド |
| macOS | IntelとApple Siliconの両方に対応。macOSセットアップガイド |
| Linux | 主要ディストリビューションに対応。Linuxセットアップガイド |
| Steam Deck | デスクトップモードでSteam DeckのLANプレイが可能。Steam Deckガイド |
| Bazzite | イミュータブルなゲーミングLinux。Bazziteガイド |
| Android | スマホやタブレットからルームに参加。Androidセットアップガイド |
異なるプラットフォームのプレイヤーも同じルームに入れます。WindowsのPC、MacBook、Steam Deckを同じバーチャルLANに並べることも可能です(ただし、ゲーム自体がクロスプラットフォームに対応している場合に限ります)。
MoleTunで遊べるゲームは?
LANマルチ、IP直接接続、またはセルフホストのサーバー(専用サーバー) に対応しているゲームなら、基本的にMoleTunで遊べます。ゲームから見れば、ただローカルネットワーク上で動いているだけだからです。人気タイトルの例を挙げます。
- •マインクラフト(マイクラ)(Java版の「LANに公開」と統合版のLANゲーム)– マイクラをLANでオンライン・外部の友達とマルチ
- •テラリア – テラリアのマルチプレイ
- •スターデューバレー – スターデューバレーのマルチ
- •Valheim(ヴァルヘイム) – Valheimを友達と
- •Don't Starve Together(ドンスタ) – DSTガイド
- •Factorio – Factorioのマルチプレイ
- •7 Days to Die – 7 Days to DieのLANプレイ
- •Left 4 Dead 2 – L4D2のLANプレイ
- •Lethal Company – Lethal Companyガイド
- •Astroneer – Astroneerのマルチプレイ
- •パルワールド の専用サーバー
- •Age of Empires、StarCraft、Warcraft III、シヴィライゼーション などの定番ストラテジー
- •ボーダーランズ や Diablo II のような協力プレイ対応のシューター・RPG
- •ちゃんとしたオンラインマルチが用意されなかった、数えきれないほどの昔のLANパーティー向けタイトル
いくつか注意点もあります。プレイヤーはそれぞれ自分でゲームを持っている必要があります。また、公式サーバー経由のオンラインマッチングにしか対応していないゲームは、バーチャルLANを使う必要がなく、使っても恩恵はありません。さらに、かなり古いタイトルの中にはLANの検出方法が特殊で、ゲーム内のサーバー一覧ではなくIP直接接続が必要なものもあります。よくあるケースは 接続トラブル解決ガイド にまとめています。
公開ロビー
すでに遊ぶ仲間がいるなら、プライベートなルームで十分です。でも、一緒に遊ぶ相手を新しく探したいときは?
MoleTunには 公開ロビー があります。有料プランのユーザーなら、何をしているかがわかるルーム名を付けて、自分のルームをロビーに公開できます。たとえば「Valheim 新ワールド・まったり建築勢」や「マイクラ サバイバル・平日夜」といった具合です。ロビーは誰でも閲覧でき、ワンクリックで空いているルームに参加できます。もちろん参加は無料です。
ルームはそれ自体がひとつのLANなので、ホストは どのメンバーの端末でゲームサーバーが動いているか を表示できます。新しく来た人もどこに接続すればいいかすぐわかります。ルームを作った人とワールドをホストしている人が違うとき、たとえばスペックの高いPCを持っている友達がValheimのサーバーを動かしている場合などに便利です。
公開していないルームがロビーに表示されることはありません。
料金プラン
MoleTunは無料で始められ、プランが必要なのはルームを作る人だけです。友達はいつでも無料で参加できます。 通信の仕組みはどのプランでも同じで、有料プランでは大きなルーム、長持ちするルーム、そしてロビーへの公開が使えるようになります。
| プラン | 1ルームの人数 | ルームの有効期間 | 公開ロビー | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| Free(無料) | 2人 | 24時間 | — | $0 |
| Standard | 5人 | 7日間 | ✅ | 月額$3 または 年額$30 |
| Pro | 11人 | 期限なし | ✅ | 月額$8 または 年額$80 |
| Elite | 最大200人 | 期限なし | ✅ | 月額$16 または 年額$160 |
支払いはクレジットカード(自動更新、いつでも解約可能)またはAlipay(1か月分または1年分の単発払い)に対応しています。2人での協力プレイなら費用は一切かかりません。4〜5人のいつものメンバーなら、ルームを作る人がStandardプランを1つ持っていれば全員で使えます。
アジアや不安定な回線でも快適
MoleTunはヨーロッパや南北アメリカだけでなく、中国本土やアジア各地のプレイヤーも念頭に置いて作られています。サーバーを各地に分散させているので、どこにいても近くにサーバーがあり、回線が遅かったり不安定だったりしても、サインイン、ルーム作成、ルームへの参加は問題なく続けられます。だから国や地域をまたいだグループにもぴったりです。たとえば東京と大阪の友達に台北の友達も加わって、1つのテラリアのワールドを一緒に冒険する、といった遊び方も気軽にできます。
プライバシーとセキュリティ
- •ルームは標準で非公開。 ロビーに公開しない限り、ルームIDを知っている人しか参加できません。
- •プレイヤー間の通信は暗号化されます。
- •バーチャルLANにいるのはルームのメンバーだけ。 知らない人のネットワークにつながることはありません。
- •流れるのはゲームのLAN通信だけ。 普段のブラウジングがMoleTunを通ることはありません。
ほかのLANと同じく、ファイアウォールはオンのままにして、ルームIDは信頼できる相手にだけ共有しましょう。
MoleTunとHamachi・ZeroTier・Radmin VPNなどとの比較
MoleTunを見つけてくれる人の多くは、Hamachiの代わり や、もっと手軽な ZeroTierの代替 を探しています。結論から言うと、MoleTunは友達とゲームで遊ぶことだけに特化しています。管理するのはネットワークではなくルーム、ネットワークIDや承認作業の代わりにルームIDを送るだけ、2人なら無料、AndroidとSteam Deckにも対応、そしてプレイヤーを探せる公開ロビー付き。詳しい比較はこちらです。
- •MoleTun vs Hamachi
- •MoleTun vs ZeroTier
- •MoleTun vs Radmin VPN
- •MoleTun vs Tailscale
- •MoleTun vs Sakura FRP
- •MoleTun vs Oray Sunflower(蒲公英)
- •MoleTun vs EasyTier と vs Astral
「ゲーム用 無料VPN」で検索してここにたどり着いたなら、本当に探していたのはおそらくMoleTunです。プライバシー用のVPNではなく、ゲームに特化した無料のバーチャルLANです。違いは ゲーム用の無料VPN のガイドで解説しています。
クイックスタート:5ステップでLANゲームをオンラインで遊ぶ
MoleTunをダウンロード
ダウンロードページ からWindows・macOS・Linux・Android用のアプリを入手します。プレイヤー全員がインストールしてください。
ルームを作る
ホストがMoleTunを開いてルームを作成します。Freeプランのルームは2人まで、有効期間は24時間です。
ルームIDを共有する
ルームIDをLINEやDiscordで友達に送ります。友達はMoleTunにIDを入力して参加するだけ。友達側の費用はかかりません。
ゲームをLANモードで起動
ワールドを動かすプレイヤーが、ゲームをLANのホストまたはサーバーとして起動します(マイクラなら「LANに公開」、テラリアなら「ホスト&プレイ」など)。
参加して遊ぶ
友達はゲーム内のLAN一覧からセッションを見つけるか、アプリに表示されているホストのMoleTunアドレスに接続します。
トラブルシューティングのポイント
うまくいかないときの原因は、だいたい次のどれかです。
- •LAN一覧にゲームが表示されない – ホストのMoleTunアドレスに直接接続してみてください。全員が同じルームに入っているかも確認しましょう。詳しくは 接続トラブルの解決方法 へ。
- •ファイアウォールにブロックされる – ホストのPCで、Windows Defender ファイアウォール(またはOSのファイアウォール)にゲームを許可します。手順は Windowsセットアップガイド で紹介しています。
- •ラグやカクつき、巻き戻りが起きる – まず自分の回線を確認し、そのうえで ラグを減らす方法 をご覧ください。
- •CGNAT環境やモバイル回線から遊んでいる – 問題ありません。CGNAT環境でのゲームプレイ をどうぞ。
よくある質問
MoleTunとは何ですか?▼
MoleTunはゲーム用の無料バーチャルLANツールです。インターネット越しにあなたと友達を同じプライベートネットワークにまとめるので、ポート開放やグローバルIPなしでLANマルチ対応のゲームをオンラインで遊べます。
MoleTunは無料で使えますか?▼
はい。Freeプランでは2人で24時間使えるルームを作れ、新しいルームは何度でも作り直せます。より大きく長持ちするルームが必要なら、有料プランは月額3ドルからです。ルームに参加する友達が料金を払うことはありません。
ポート開放の設定は必要ですか?▼
いいえ。MoleTunはポート開放もルーターの設定変更も不要で、CGNATや二重NATの環境でも使えます。ルームの誰もグローバルIPアドレスを持っている必要はありません。
MoleTunはHamachiの代わりになりますか?▼
はい。Hamachiと同じくゲーム用のバーチャルLANを作りますが、MoleTunはシンプルなルームとルームIDで使え、2人までの無料プランがあり、Windows、macOS、Linux、Steam Deck、Androidで動き、可能な限りプレイヤー同士を直接つないで低遅延を実現します。
MoleTunではどんなゲームが遊べますか?▼
LANマルチ、IP直接接続、またはセルフホストのサーバーに対応したゲームなら基本的に遊べます。マインクラフト、テラリア、スターデューバレー、Valheim、Don't Starve Together、Factorio、7 Days to Die、Left 4 Dead 2、Lethal Company、パルワールド、そしてAge of EmpiresやWarcraft IIIのような定番LANゲームなどです。
全員が料金を払う必要がありますか?▼
いいえ。プランが必要なのはルームを作る人だけで、ほかのメンバーは無料で参加できます。
1つのルームに何人まで入れますか?▼
Freeのルームは2人、Standardは5人、Proは11人、Eliteは最大200人まで入れます。
公開ロビーとは何ですか?▼
有料プランのホストが公開を選んだルームの一覧で、各ルームにはルーム名が付いています。ロビーは誰でも閲覧でき、無料でルームに参加できます。ホストはどのメンバーの端末でゲームサーバーが動いているかを表示できます。
Steam DeckやAndroidでも使えますか?▼
はい。MoleTunはWindowsやmacOSに加えて、デスクトップモードのSteam Deck、BazziteなどのLinux、Androidのスマホやタブレットでも動きます。
MoleTunはVPNですか?▼
一般的な意味でのVPNではありません。Webサイトから見えるIPアドレスを変えたり、ブラウジングの通信を経由させたりはしません。ルームのメンバー同士の間に、ゲーム用のプライベートなLANを作るだけです。
中国やほかのアジア地域でも使えますか?▼
はい。MoleTunは中国本土を含むアジア各地のプレイヤーの近くにサーバーを置いており、回線が遅かったり不安定だったりしてもサインインやルームは問題なく使えます。
始める準備はできましたか?
MoleTunをダウンロードして、1分以内にプレイを始めましょう。
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